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子犬・子猫を飼い始めたら

 新しく子犬・子猫が家に来たときというのはとても幸せな気持ちになります。新しい家族ができるということは素晴らしいことです。それと同時に、飼い主さんには、一生に渡りその子の身体的・精神的な健康を維持してあげなければならないという責任が生じます。健康維持の第一歩は正しい予防プログラムの実践です。この章では、子犬・子猫、そして成犬・成猫になってから、どのように予防プログラムを実践していけばよいのかを説明していきます。

 

~子犬編~

 

 新しく子犬を飼い始めたら、最初の1週間は家の中で様子を見てあげてください。突然環境が変わることで体調を崩す子もいますので、まずは新しい環境に慣らすことが大事です。それと同時に、家の中にワンちゃんがいたずらしそうな危険なものがないかをワンちゃんの目線でチェックしてください。人間の赤ちゃん同様、子犬は何でも口に入れて確かめようとする傾向があるため、異物を丸のみしたりしないように気をつけなければなりません。おもちゃを与えるにしても、ワンちゃんが絶対に呑み込めないような大きさのものを与えることが重要です。

1週間ほど経過して新しい環境に慣れたならば、動物病院で健康診断を受けてください。身体検査により、先天性心疾患やヘルニアなどが無いかをチェックします。また、検便により消化管寄生虫の有無をチェックします。耳垢が溜まっていれば耳垢検査を行います。

 

 予防の柱は混合ワクチンです。混合ワクチンにはいくつかの種類があり、その子の生活環境に合ったものを選択することが重要ですので、獣医師に相談しましょう。混合ワクチンは子犬の時には1ヶ月おきに2回ないし3回接種しますが、重要なことは、最終接種日を生後14~16週齢にセットすることです。例えば、ワクチンを接種したことのない8週齢のワンちゃんであれば、10週齢で1回目のワクチンを接種し、14週齢で2回目のワクチンを接種します。14週齢に満たない時期に初年度のワクチン接種を終えてしまうと、母親の移行抗体によりワクチンが無効化されてしまう恐れがあります。以降は、1年ごとの接種になりますが、最近では「ワクチン接種は3年に1回で良い」とする報告もあり、更なる研究が重ねられれば、今後はガイドラインが変わるかも知れません。

 また、ワクチン接種によりアレルギー症状を起こす子がまれにいます。急に元気が無くなったり、嘔吐したり、呼吸が苦しくなったり、顔が腫れたり、といった症状が起こることがあり、緊急処置が必要となることもあります。そのため、ワクチンは午前中に接種することが望ましいです。

 

 初年度の混合ワクチン接種が終わったら、その1ヶ月後に狂犬病ワクチンを接種します。混合ワクチンは任意ですが、狂犬病ワクチンは法律により毎年1回の接種が義務付けられているものなので、必ず接種しなくてはなりません。狂犬病ワクチンを接種して自治体に登録を行うと、鑑札と済証が配付されますので、紛失しないように気をつけましょう。狂犬病ワクチンは動物病院でも集合注射でも接種が可能です。

 

 5~6月になったらフィラリア症予防が始まります。フィラリアは蚊を感染源とし、最終的に心臓に寄生する寄生虫で、一度感染が成立すると治療が困難になるため、予防が非常に重要となります。前年度の感染の有無を血液検査で調べたうえで月に1回予防薬を内服します。神奈川県はおおよそ5月下旬~12月上旬が予防期間となっており、この時期以外に予防薬を内服しても意味はありません。

 

 ワンちゃんにとってもう1つ重要なものとして、ノミ・マダニの寄生が挙げられます。ノミ・マダニは皮膚病を引き起こすだけでなく、重度な場合は貧血の原因にもなります。最近ではマダニ媒介性SFTSウイルスによるヒトでの死亡例が本邦で報告されており、マダニの防除はますます重要になってきています。ノミ・マダニは主に春~秋に発生が多くなるため、フィラリア予防と同時期に薬を投与することが勧められますが、最近は暖房器具の充実により、特にノミに関しては一年中発生がみられる場合がありますので、一年を通して投与するのも1つの方法です。薬には、皮膚につけるタイプ、内服するタイプがあり、1ヶ月に1回投与します。

 

 6ヶ月齢を過ぎたら、避妊・去勢手術が可能です。

 避妊手術のメリットとして、乳腺腫瘍発生のリスク減少、子宮・卵巣疾患の予防などが挙げられます。乳腺腫瘍発生のリスクを減少させるためには、2回目の発情までに行うことが重要です。6~7ヶ月齢で1回目の発情が来るので、それを過ぎたらなるべく早く行うことが勧められます。避妊手術のデメリットとしては、出産ができなくなる、太りやすくなる、まれに尿失禁を起こすようになる、といったことが挙げられます。

 去勢手術のメリットとして、精巣腫瘍、良性前立腺肥大、会陰ヘルニア、肛門周囲腺腫瘍の発生を減らすことが挙げられます。デメリットとしては、子孫を残せないこと、太りやすくなることが挙げられます。

 

~子猫編~

 

 最初の1週間は環境の変化に慣らすことが大切です。おそらく家に来た当初は物陰に隠れて出てこないかもしれませんが、慣れてくると家の中を探検するようになります。ネコちゃんはひも状のものが大好きで、遊んでいるうちに呑み込んでしまうことがありますので注意してください。トイレは静かな場所に設置して、食事の場所からは離しておいてください。トイレはできれば2個くらい用意しておくとよいかもしれません(頭数+1個)。

 

 新しい環境に慣れたら、動物病院で健康診断を受けてください。ワンちゃん同様、身体検査、検便、耳垢検査を行います。もし、すでに先住のネコちゃんがいる場合には、猫白血病ウイルス・猫エイズウイルスの検査が必要になる場合があります。これらは猫ちゃんどうしがなめ合ったり喧嘩したり食器を共有することで伝染する病気であり、一度感染が成立してしまうと特異的な治療法はありませんので、注意が必要です。

 

 子猫時の混合ワクチンは、ワンちゃん同様、1ヶ月おきに2回ないしは3回接種し、最終接種日を14~16週齢にセットします。室内飼いであれば3種混合ワクチンが最も一般的です。

 ワクチンによる副作用として、くしゃみ・鼻汁・口内炎・関節炎などを起こしてしまう子がまれにいます。これらはワクチンに含まれている弱毒ウイルスにより引き起こされるものと予想され、免疫力が低下している際にはそのリスクが増加します。そのため、ワクチンは体調が万全の時に接種する必要があります。

 また、ワクチンを接種した部位が数週間後に腫れてきて、そのまま腫瘍化してしまうというケースもまれに報告されています。そのため、ワクチン接種後は、たまにネコちゃんの身体を触ってあげて、しこりが出てきてないかをチェックしてあげてください。

 

 外に行くネコちゃんの場合、高い確率でノミの寄生が認められます。ノミは皮膚病、消化管寄生虫の媒介、貧血、人獣共通感染症の原因ともなりますので、ネコちゃんにおけるノミ予防は非常に重要です。具体的な方法としては、1~2ヶ月に1回、スポットタイプあるいは内服薬を投与することで予防が可能です。

 

 6ヶ月齢を過ぎたら、避妊・去勢手術が可能です。

 ネコちゃんの避妊手術は1歳までに行うことが重要で、それにより乳腺腫瘍の発生率を減らすことが期待できます。また、子宮疾患・卵巣疾患のリスクも減らせます。デメリットとして、避妊手術後は太りやすくなる傾向が強いため、食事管理は重要となります。

 男の子のネコちゃんで最も問題となるのは尿スプレー(マーキング)であり、早い段階で去勢手術を行うことで、高い確率でスプレー行動の発生を抑えることが期待できます。ただし、スプレー行動が習慣化している場合は去勢手術によっても矯正されない場合があります。

 

 

皮膚にできものを見つけたら

 動物の体を撫でているとできものが見つかることがあります。できものが見つかると「もしかしたら悪いものかも・・・」と不安になります。もちろん「できもの=ガン」というわけではありませんが、いずれにしても早期に診断してあげる必要があります。皮膚の腫瘤に対して有用な検査として「細胞診検査」があります。これは、腫瘤に対して小さな針を刺して、採取された細胞成分を顕微鏡で調べる検査です。無麻酔で実施が可能で、動物にも負担をかけず、検査当日には結果が出ます。ただし、腫瘤全体を把握することはできず、核となる病変部に針が刺さっていないと診断がつかない場合があります。また、細胞診検査では診断できないタイプの腫瘍もあります。そうは言っても、動物に負担をかけないで簡便に実施できることを考えると非常に有用な検査です。細胞診検査で診断がつかない、あるいは悪性腫瘍が疑われる場合の次の段階として「病理組織学的検査」が勧められます。これは手術により腫瘤を丸ごと切除して検査センターに送り、組織学の専門医に診断をしてもらうという検査です。これによりほとんどの腫瘤において確定診断を下すことが可能です。また、腫瘤が全て採りきれているならば、この手技自体が治療になることもあります。全身麻酔をかける必要があるため、内臓機能に異常が無いか、転移像が無いか、といったことを手術前に調べておく必要があります。

 皮膚腫瘤は早期診断が非常に重要です。悪性腫瘍であっても、早期に診断・治療することで生存期間を延ばしたり、あるいは根治が可能となる場合もあります。そのためには、普段から動物とのスキンシップを大切にして、いち早く異常に気付いてあげることが大切です。


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